ムツゴロウさん。

馬に乗り草原を颯爽を駆け抜けるムツゴロウさん。

首に巻いたアナコンダに首を絞められそうになるムツゴロウさん。

惚れられたオオカミ犬の射精を手伝ってあげるムツゴロウさんがだいすきでした。

コロナ禍の対談番組でぐいぐい相手に近づいていくムツゴロウさんを見ながら、なんとなく、いつか会えるんじゃぁないかななんて考えたりしていた。いつかなんてありゃしないのに、ばかだよねぇ。

ライオンに中指をもっていかれて笑うムツゴロウさんは、真の“自然との共存”だよなとつくづく思う。そもそも、“自然との共存”なんて、人間の勘違いも驕りもはなはだしいワードだな、恥ずかしい。あんたがいないほうがよっぽど楽よって、思われてるかもしれないのに。

文春オンライン「「今は犬1頭と猫1匹だけ…」借金3億を背負って「動物王国」を閉園したムツゴロウさん(86)が辿り着いた“北海道のログハウス生活”「今は自分が生きていくだけでやっとです」」

「ムツゴロウ王国、一緒にいっぱい見たよね」「フクロウとの生活憧れたけど、食餌がマウスで諦めたよね」姉とそんなことをLINEしながら、文春記事を読んでぼろぼろ泣いた。

ムツゴロウさんは人の世に翻弄されながら、最後までムツゴロウさんだった。

会いたかった、ムツゴロウさん。

むこうでもいっぱい、よーしよしよしって笑ってるかな。