「CRAFT SAKE WEEK 2023」おかえりなさいのKANPAIを。

コロナ禍の中止を経て4年ぶりの開催となった「CRAFT SAKE WEEK 2023 at ROPPONGI HILLS」。初日取材へ伺いました(詳細はこちらhttps://sake-5.jp/craft-sake-week-2023-at-roppongi-hills/ )。

憧れの蔵元さんと直にお話できたことも、長年お世話になっていた編集さんにお会いできたことも、ここでしか味わえない日本酒×お料理のマリアージュを体験できたこともどれもが感激だったけれど、いちばん胸を打ったのは「こんなにたくさんの人が日本酒を楽しんでるのが嬉しい」という、日本酒好きの来場者さんのお言葉。

その方、受付でのちょっとしたトラブルに助け船を出してくださったのだけど「美味しいものはシェアしたいじゃない」と、会場で購入したチーズまでおすそ分けしてくださった。聞くと、乾杯の口開けから日本酒をいただくほどの日本酒好きらしい。そして、冷凍庫にはズブロッカをキープしてらっしゃると…思わず握手したよね。

そして会場を包み込む約3000個もの枡。デザインは世界的建築家・田根剛氏。枡制作は岐阜県の大橋量器さんによるもの。

「枡はどちらの職人さんが製作されたのですか?」田根さんに伺わずにいられなかったのは、最近モノづくりの職人さん方々にお会いする機会が多かったからかもしれない。「製作は大橋量器さんで…」と田根さんがおっしゃるその場に、大橋社長がご挨拶にいらっしゃるというなんとも絶妙なタイミングにも遭遇。ほんのわずかでもお会いできてよかった。大橋量器さん、枡の製作体験もされてるみたい…行きたい、岐阜。

約1300年前から使われていたという、枡。

目に見える、数字や証拠がない時代から、発酵の力によって生み出されてきた日本酒。

あぁ、日本酒もやっぱり”CRAFT”なのだ。だからこそこれほど、自分は惹かれるのだ。そう、改めて実感した1日。そして会場にはいたるところに「待っていたよ」の笑顔があふれていた。

イベントは今月30日(日)まで毎日開催中。日替わりで厳選日本酒に出会えます。

素顔で語らいながらグラスを傾けながら、4年ぶりおかえりなさいのKANPAIを。