沖縄宮古島・多良川の洞窟でまっくろくろすけに出会う

沖縄宮古島多良川

旅…といえば、セットで考えたくなる酒蔵見学。宮古島といえば、そう、泡盛!公式サイトに書かれた「お気軽にお立ち寄りください」のひとことを信じ、急遽「多良川」へ。

沖縄宮古島多良川

昭和23年創業の多良川は、自然豊かな宮古島で泡盛を造り続ける酒蔵。インディカ米を原料に、ミネラル豊富な伏流水を仕込み水、軟水を割水に使い、まろやかな口当たりの泡盛を生み出しているそう。

この日の見学の目玉は、洞窟の貯蔵庫「ういぴゃーうぷうす蔵」!泡盛製造のビデオを鑑賞しつつ、ずらりと並ぶ商品の試飲をしながら案内の時を待ちます。

「お待たせしました。見学にご案内しますー」の声を受け、もわっと湿度の高い屋外へ移動。

沖縄宮古島多良川

宮古島産ラムを造る蒸溜所を通り過ぎ、鳥が鳴く坂道をぐんぐんと進み「子どものときに遊んだ、田舎の親戚の裏山みたい…」と思ったところで現れたのは…。

沖縄宮古島多良川

洞窟へと続く入口!

恐る恐る足を踏み入れると、洞窟内は外と打って変わってひんやりとした空間。水のしたたる階段が、ライトの光の反射できらきら光ってる。

沖縄宮古島多良川

ここに貯蔵されているのは、お客が購入した1升瓶と3升甕入りの泡盛。宮古島の自然が生む冷涼な環境で5年間熟成させた後、購入者のもとへと届けられます。札に書かれているのは、訪れた記念の印や未来へ向けたメッセージ。

呼吸をする甕のほうが味がまろやかになるらしいけど、さすがに3升はなぁ…と悩んでいると

「うちの父は1週間で3升空けますねー」

と、スタッフさんがひと言。(すてき…すてきだわおとーさま!!)

黒麹菌で醸される泡盛。見上げたランプのかさには、麹の胞子がふわふわびっしりと。黒ずんだ壁も黒麹菌の仕業だとか。これはもう、リアルまっくろくろすけの世界ではないですか。

沖縄宮古島多良川

自然豊かな多良川の敷地にはヤギ小屋も。愛らしさに思わずシャッターをきっていると

「あー、ヒージャー汁(ヤギ汁)美味しいんですよねー」

と、スタッフさんがひと言。(…!父もすてきだが娘のあなたもすてき…!)

やっぱり酒蔵見学ってたまらんなぁと思いつつ、島酒十德道を胸に蔵を後にしました。

沖縄宮古島多良川

その蔵に足を運ぶと、やっぱりそのお酒に思い入れが生まれるよね。滞在中に飲んでいたのは、多良川の『特選古酒』ばかり。すっかりお気に入りのお酒になりました。

「多良川」(Tragawa)
代表銘柄「琉球王朝」をはじめ、「久遠」、「多良川」など島内の飲食店に並ぶ泡盛は多数。近年は幻の自家製芋酒といわれる「IMUGE.(イムゲー)」も製造。近隣の蒸留所では、100%宮古島産のラム酒が生み出されている。