ヴィラデストカフェで夏のランチを

広大なワイン畑を見渡すカフェ&レストラン、ヴィラデストカフェへ。

エッセイストであり、画家の玉村豊男さんが開拓したワイナリー。車を降りると、猛暑に負けず力強く野菜が根を張るガーデンファームが出迎えてくれた。

ブドウ畑を見渡すお席でいただいたのは、地元食材をふんだんに使用したランチコース。

自社畑ブドウ100%のワインは、自然の豊かさをそのまま凝縮したかのような美しさと、美味しさ。「ここのワインは味が濃いんですよ」そう教えてくれた方のお話、そのまま。涼やかで居心地の良い店内で、それでも窓の外の眩しいブドウ畑とひとつになったかのような感覚を覚えた。

色鮮やかなトマトは、すぐ目の前の畑のものかしら。前菜のプレートは、ディルを纏ったキュウリにグリルした茄子と、素材1つひとつに手がかけられた一皿。なにより野菜がもつ力強い味わいに満ちていた。

メインに選んだのは、紅酔豚(くれないすいとん)のグリル。なんだかそのお名前に、親近感を覚えてしまうじゃないですか。

お肉のボリュームにびっくりしたけれど、やわらかさとクセのなさ、手前のスパイスのサポートもあって、ぺろり。食が進んだのは、2杯目にいただいたロゼの美味しさもあったかもしれない。

窓の外には、遠くの丘で遊ぶおばぁちゃんヤギ、ヤギ子さんの姿。「おかげさまで皆さんに可愛がっていただいて」そう教えてくれるスタッフさんのやさしい笑顔も印象的だった。

この日はランチとともに、ワイン造りを手がけるスタッフさんが案内人のワイナリーツアーも。これがまた、説明が大変わかりやすく大満足。ワインって本当に、その場所でその年に育ったブドウの一生が反映されるお酒なのね。

帰り際に巡った畑で出会ったのは、完全に色づく前の虹色ブドウ。すべてが眩しく見えたのは夏の陽のせいだけではなかったはず。

すてきな1日でした。ありがとうございます。
ごちそうさまでした。

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