酒は伏見の女酒。

黄桜

山陰から関西に越して初めての春。酒処、伏見へ。

「大変だなぁ。でもよかったがん。美味しいお酒いっぱいあるで」

と周りの方に言っていただくまで、実は知らなかったのです… かっぱっぱー るっぱっぱー …な黄桜さんが伏見にあるということを…!

ということで、おけいはんに揺られて伏見へ足を伸ばしたらこれがまた、桜満開。なんともいい季節。

伏見

満開から、風に乗って花びらが舞う季節。橋の上から十石舟の写真を撮る人もたくさん。

川沿いの屋台は賑わっていて、ひとりで花筏を眺めているのがなんだかとても不思議な気分だった。

…とまぁ、そんなことを言っても、ね。花よりだんご。酒ですよ。

伏見の酒と美味いもんが集まった、伏見酒蔵小路。

ガラッと扉を開けるとそこは伏見の酒・食のエンターテイメント。串カツ、お好み焼き、和食にバル、ラーメンまで… 食道楽にはたまらないお店がぎゅっと詰まってます。

いくつものお店がひしめくなかから、迷わず「酒蔵」さんへ。オープンすぐに行ったにもかかわらずお席ほぼ予約でいっぱい。カウンターのいちばんはしをなんとかゲット。

日本酒
日本酒

「酒蔵」は、伏見の18酒蔵のお酒を取りそろえたお店。美味しいお酒のアテは、他のお店から持ってきてもらえるというのも伏見酒蔵小路の良いところ。

日本酒
この日はホタルイカに酢味噌。おいしーー。

ひとりだったので断念しましたが… このお店の真骨頂は、伏見の18酒蔵すべてのお酒が味わえるセット。ちょうどセラーの近くの席だったので、お店の可愛いスタッフさんが

セラー開ける→ 一升瓶出す→ 注ぐ→ セラー開ける→ 一升瓶しまう&別の一升瓶出す→ 注ぐ→ セラー開ける…

のループを延々と眺めておりました。

伏見酒蔵小路

「すごいですね、これぜんぶ…」
「あ、はい(笑) 最初は全然分からなくてー。途中でコレが入るのが救いって感じです」

18個のなか、たったひとつの白いにごり酒…確かに。

お隣の訳アリ風の紳士淑女もキャッキャとエイヒレとこのセットを楽しんでおられました。

そうね、こういうところは確かに、誰かと来た方が楽しめるわ。

とは言え、酒に貴賤なし。
気になる酒屋さんもあったし、また来ようー。
伏見酒蔵小路
京阪伏見桃山駅・中書島駅から歩いて10分圏内
駅から続く昔ながらのスナック街もまた良し…